湘南ゴールドの世紀 第2集 (小田原 湯河原 真鶴 神奈川)

Author: daidou sasa 2016-08-17 13:55:13 Views: 422

 

 

デコポン、はるみ、何するものぞ!!

 

20世紀末から21世紀初頭、神奈川西部で戦いがあった。

 

 

貯蔵ミカン一辺倒の体制を壊滅させた湘南ゴールドの普及は苗木の普及をもって終結したわけではなかった。事実は、この神奈川西部の地に他県も認めた一つの特産果実が誕生し、大業が完成を見るには、未だに多くの困難が待ち受けているのである。
 
当時、その男達は夢を見た。温州みかんの価格低迷が続く中、産地競争に敗れた一部の男たちは見果てぬ夢を追っ­た。

 

我々にはまだこのカンキツがある。このカンキツには無限の可能性がある。ある者は産地の再興を願い、ある者は生産者の意地から・・・、その男達は様々な思いを秘めて小­さな果実に夢を託した。

 

その朝日にも似た彼らの黄金色の果実を「湘南ゴールド」といった......。